徒歩で、トホホな、とほい旅。

ボーズマンです。歩きます。よろしくお願いします。姉妹ブログ→http://chari-de-trip.muragon.com/

第21回、3年越しのリベンジマッチ part3

3日目です。


どうも、ボーズマンです。


いよいよ前回の心折れポイントを迎えました。


ここに対してはトラウマに近い何かがあります。


乗り越えていきます。


△いよいよ出発 気合十分でも不安


気合入れて3時半、行動開始。


辺りはまだ暗いですが、歩いてりゃ明るくなるって!!とお気楽。


前日にトイレが閉まる前にタップリ水も補給してあります。


日が出ても行ける行ける。重てぇ…。


△稚内市内突入 ここから


まだ写真とか撮る余裕はあります。


ですが、この感じは3年前と同じ。不安やなぁ…。


△うっすら利尻富士


曇ってます。


天気予報は曇りで、実際の天気もそうなんですが、切れ間切れ間がありました。


お陰で照ってる時はトコトン暑い。


お昼頃とかは雲の一団が丁度利尻富士の方を隠してました。


△大きくオーバル あと何回かグネる


結構グネグネした道が続きます。


お、そろそろか?という期待を何度かさせられます。


地図を見るのを止めました。


△細かいアップダウンが気力を削ぐ


画像だと分かり辛いですが、細かくアップダウンが連発。


歩き終わってみれば疲労感とかは無いのですが、視覚的にやる気を削いでくる。


嫌がらせばっかか。


段々荒んできました。


△相変わらず不明瞭な利尻富士 それも一興か


少し海岸から離れたせいなのか、前日までの2日間と比べ風の吹きが弱い。


汗かきまくりです。



オォイ



オォオォイ



オォォォォイ!!!


△こうほねの家PA到着 既に達成感


着いたー!!


前回のリタイアポイントに着きました。


疲労感とか、水分の不足具合とかは前回と似たり寄ったりです。


ですが、気持ちの余裕と言いますか、精神的にはかなりラク。


停滞しようと思えばいくらでも出来るという日程の猶予が、気持ちに余裕を作ってくれます。


今回はリタイアなど微塵にも思いません。


ゴールの事だけ考えています。


ただ足の小指のマメ、これだけは心配でした。


割とデカくなってきてる。


痛みは全然無いですが、万が一裂ければ地獄です。


祈りましょう。




さて、到着したのが大体10時前後。


ココで寝るか?いや、明日の温泉まで20km歩くのは精神的にキツい。


ギリギリまで休んで抜海まで足を進めて、明日を15kmにするか。


明日歩く時間1時間減らすのは、ヤル気にも繋がる。


行こう。



とは言え、10時からの日光なんて比喩でも何でもなく、地獄です。


夕方まで停滞を決定。




こうほねの家PAは展望台もあるせいか、割と人が来ます。


車、チャリ、バイク等々引っ切り無しに出たり入ったり。


自然と旅人同士、話に花が咲きます。


ですが流石に歩きは自分くらいなもので、しかもゴツイし、疲れ切ってるしで、なかなか話しかけてくる人はいません。


不審者感が凄かったです。



~休憩中~



風上からタバコの匂い…。


見ると若い方がお湯沸かすついでに、ヤニ吸っておられる…!!


…吸いてぇ…。


「…すんませ~ん…」


我慢できず、100円片手に話しかけます。


心よく1本売ってくれました。


お話してみると、大学を休学して日本一周中のご様子。


しかも旅の相棒は電動キックボード。なかなか攻めたチョイスに唸ります。


装備の話や、温泉の話などして、また1本貰い、お互いの休憩に戻ります。


旅はイイ…。



で、ここら辺からカロリーメイトもどきとスニッカーズに嫌気が差してきました。


甘く、ボソボソ、ネッチョリ…。


コメ食いてぇ…。


絶対稚内着いたらセコマのカツ丼食うぞ…帰ったら山岡屋もええな…豚骨にメンマ、チャーシューマシマシ…スープカレーも食いたい…ラマイのトッピング激盛りにしたろ…丸亀でうどんも食うぞ…好きなだけ揚げ物載せて…


こんな事ばっか考えてモチベ保ってました。


食い気しかねぇ。(ちなみに帰還したら上記の物は3日以内に全て食いました)


△抜海に向かいつつ 最後の利尻富士撮影


モチベをメシで維持し、遅々として進まぬ時間にヤキモキしながら16時半。


いざ抜海へ向けて、明日の距離を減らす為、出発。


電動キックボードの学生さんにも出発の旨を伝え、互いの安全を祈ります。


少し日も傾き、歩き出しには丁度ええ。



こっから先は未知の世界、どこに何があるか、水場はあるのか。


そんな不安を抱え、ノシノシ歩いていると


3連バイク、車2台、連続ヤエー…!!


グッと来ました。


メシの事しかモチベ保つ手段が無かった身には、なかなか感動的。


危うく泣くところでした。


と、そこへ学生さんが追いつく!!


二人で記念の写真撮影。


改めてお互いの旅の無事を祈り、また出発。


単純だとは思いますが、コレで稚内まで歩けたと思います。


それだけ疲れた身と精神に染み渡りました。


△抜海侵入 やっと来れた…


テンション爆上り中の自分に怖いもんは無く、一気に歩きます。


後は寝場所と、水の確保が問題です。


分からない時は素直に聞きます。


農作業中のご夫婦に、野宿できそうな場所を聞いてみました。


そしたらトイレも水もある場所を親切にも教えて頂き、すぐにそちらへ。


理解あり過ぎません?


△抜海漁港の駐車場 常夜灯ギンギン


最初東屋のようになってるところで休んでたんですが、アリが多過ぎて退散。


連中、カバンに入ってるスニッカーズのゴミの匂い見つけて入ってきます。


しょうがないんで駐車場の隅を使って野宿。


今回の旅、全部カウボーイキャンプです。天幕無し。晴れてて良かった。



問題は日が完全に落ちてから発覚しました。


常夜灯が想像以上にギンギンに光ってます。


そしてタイベックシートは真っ白。


どうなるかと言うと、夜カブトムシ捕まえる時のシートみたくなりました。


寝てる最中、シートにパツッパツッとコガネムシみたいな甲虫が当たります。


寝れねぇ。


仕方なく元の東屋に戻り、柱にもたれかかって寝ました。


不審者ここに極まれり。




そんなこんなで3日目終了。


夜の漁港は冷えます。3日も風呂に入らないと心も荒み、冷え込みます。


そして明日はいよいよ歩き最終日。風呂無し4日目。


キツい…。


だけど、15km手前まで来ました。


3年前の自分に決着をつける為、歩き旅に満足する為、前へ進む為、ゴールしかあり得ません。


そして帰って好きなだけ食いたいもの食うんじゃ…!!